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経営者賞

第51回(2023年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 いしい まさあき
石井 正明
つるまる しゅんすけ
鶴丸 俊輔
ひらき ようじ
平木 洋二
年 齢 79歳 71歳 54歳
会 社 名 アサヒ・エンジニアリング株式会社 鶴丸海運 株式会社 株式会社 丸信
役 職 代表取締役社長 取締役会長 代表取締役社長
所 在 地 福岡県久留米市東合川5-7-8 福岡県北九州市若松区本町1-5-11 福岡県久留米市山川市ノ上町7-20
事 業 内 容 半導体封止装置および精密金型の開発・製造・販売 海運業、貨物自動車運送業、港湾運送事業 包装資材販売、シール・紙器印刷加工、その他商業印刷
資 本 金/基 本 金 450,000千円 200,000千円 45,000千万円
従 業 員 数 151人 521人 500人
創 業/設 立 創業 1997年7月/
設立 1987年7月
創業 1921年2月/
設立 1935年2月
創業 1968年6月/
設立 1968年6月
受賞理由
  • 石井氏は、地方公務員をスタートに、海外移住を経験し、外資系企業と日本企業に勤務、そして半導体製造装置メーカーを起業後、積極的に海外展開し「常にチャレンジをし続ける人生」を歩んでいる。
  • 設立以来三度の半導体不況を一度もリストラを行わず乗り越え、社員の生活を守ることを常に考えている。
  • 数々の特許を取得し、確かな技術力で、進化し続ける半導体技術に着実に対応し、経済の発展と地域社会に大きく貢献している。
  • 当社は、創業100年超の海運会社として、国内における海陸の物流輸送に留まらず、東南アジアを中心とした海外ネットワークを充実させるなど、国際総合物流企業として業容を拡大している。
  • また、顧客の様々な物流課題を解決するため、先進的な物流技術の開発、物流効率化のためのソリューション提供により社会に貢献している。
  • 鶴丸氏は、当社の“次の100年”に向けて「強い会社」「成長し続ける会社」「誇れる会社」を目標に新たな企業活動・事業活動、また地域貢献活動においてリーダーシップを発揮している。
  • 当社はシール・ラベル印刷で九州一の業容を誇るほか、2019年と2023年に、「世界ラベルコンテスト」で、当社が制作した日本酒のラベルが最高位となる「Best of the Best」を受賞するなど、確かな技術力を有する。
  • 平木氏は、当社、取引先、顧客の“三方良し”の経営を心掛け、取引先の困りごとを解決する各種ソリューションを提供している。
  • また、人材確保、女性活躍推進等に向けた企業主導型保育園の運営や地球にやさしい包装資材の活用など、SDGsにも積極的に取り組んでいる。

第50回特別表彰

  写真左側より    
氏 名 えのもと いちろう
榎本 一郎
【共同受賞】
えのもと かずひこ
榎本 一彦
【共同受賞】
いいだ えいきち
伊井田 栄吉
(代理 株式会社ミクニ代表取締役社長 山田秀典)
年 齢 49歳 79歳 67歳
会 社 名 福岡地所株式会社 福岡地所株式会社 株式会社ワールドホールディングス
役 職 代表取締役社長 取締役会長 代表取締役会長兼社長
所 在 地 福岡県福岡市博多区住吉 1-2-25 キャナルシティビジネスセンタービル 10F 福岡県福岡市博多区博多駅前 2-1-1 福岡朝日ビル 6F
事 業 内 容 その他不動産業(オフィスビル・住宅・商業施設・物流施設・ホテル等の企画開発・運営等) その他サービス業(人材教育、不動産、情報通信、農業公園等)
資 本 金/基 本 金 100,000千円 1,323,000千円
従 業 員 数 176人 約 34,000 人(連結)
創 業/設 立 創業 1961年7月/
設立 1961年7月
創業 1993年2月/
設立 1993年2月
受賞理由
  • キャナルシティ博多の開発を始め、自社内に開発部門、賃貸部門、新規事業部門等の幅広い業務領域を展開、グループ会社による商業施設運営事業、ホテル運営事業・ビルメンテナンス事業等を含め、様々な顧客のニーズに対し、ワンストップで対応が可能となる新たな不動産ディベロッパーのスタイルを構築した。
  • 榎本一彦氏と一郎氏は、親子二代で 40 年間以上にわたり、福岡を拠点とする地場総合ディベロッパーの経営者として活動し、現在進行中の天神ビッグバン・博多コネクティッド等を含め、大型都市開発案件を中核企業としてリードしてきた。その過程で、2005 年には日本初の地域特化型 REIT である福岡リート投資法人を上場させるなど、先進的なビジネスにも取り組んでいる。
  • 2021 年に竣工し、自社が保有・管理する天神ビジネスセンターには、外資系企業 6 社(床面積割合 20%)、2023 年竣工の博多 FD ビジネスセンターには外資系企業 4 社(床面積割合 46%)を誘致、また現在進行中の博多駅前の NCB 本店ビル建替(2026 年竣工予定)に関しては、デンマークの国際的な建築デザイン事務所である「3XN Architects(スリーエックスエヌ・アーキテクツ)」が国内初となる建物内外装のデザインを手掛けるなど、ビジネスモデルを世界的な範囲に拡大、実践しており、こうした創造的・進歩的な取組みが特筆される。
  • 1981 年に伊井田氏が北九州市において不動産業で創業後(現・㈱ミクニ)、1993 年に各種業務の請負業として㈱ワールドインテックを設立。製造業やサービス業の現場への人材派遣・請負業務を軸として拡大・成長し、2005年には JASDAQ 市場上場を果たした。
  • 2004 年の改正労働派遣法の施行に伴い、製造現場への人材派遣が許可されたことに合わせ、当社は日本初となる「請負」と「派遣」を明確に区分した基準書を作成、その内容について福岡県労働局から承認を得た。これにより、全国の人材派遣業界から注目され、以後、同業界をリードする企業の一つとなっている。
  • 自社内に人材を保有できる点を強みとし、事業再生も積極的に進め拡大。現在はグループ企業 49 社。2014 年には持株会社化を実施した。「人材教育」「不動産」「情報通信」「農業公園」の 4 つのビジネス分野を柱として、東証プライム市場上場(2016年東証一部上場)、グループ連結売上高約1800 億円、グループ従業員約 34,000 名を有する総合複合型企業へと成長している。

第50回(2022年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 おおもり ひとし
大森 仁史
かわべ よしたか
川邊 義隆
まなべ ひろとし
眞鍋 博俊
年 齢 71歳 82歳 72歳
会 社 名 株式会社大森淡水 株式会社八ちゃん堂 株式会社博運社
役 職 代表取締役会長兼社長 顧問 代表取締役会長
所 在 地 宮崎県宮崎市大字塩路2300 みやま市山川町尾野736 福岡県糟屋郡志免町別府北3-4-1
事 業 内 容 水産養殖業 冷凍食品製造業(冷凍たこ焼き、冷凍焼きナス、冷凍みかん等) 一般貨物自動車運送、利用運送※・倉庫・物流コンサルティング業

※利用運送とは、他の運送事業者に運送業務を再委託(利用)して行う貨物の運送およびその事業形態のこと。
資 本 金/基 本 金 10,000千円 30,000千円 89,181千万円
従 業 員 数 210人 204人 912人
創 業/設 立 創業 1967年7月/
設立 1980年4月
創業 1977年2月/
設立 1978年7月
創業 1957年1月/
設立 1957年1月
受賞理由
  • 当社グループは、国内有数のウナギ養殖地である宮崎県・鹿児島県を代表する養鰻業者として、約30戸の契約生産者を含め、全体で国内生産シェアの約2割を占める大手生産者である。また、稚魚であるシラスウナギの仕入から養殖、加工、販売(レストラン事業を含む)までを一貫して手掛けており、業界内での存在感は大きい。
  • 大森氏は1967年に宮崎市で個人創業後、両県内において養鰻業者の指導・育成にも努め、地域経済の発展に大きく寄与した。1980年前後からは、消費者に「食の安心・安全」を提供するため、いち早くトレーサビリティー(生産履歴の管理)の確立に取り組んだほか、宮崎県鰻販売事業協同組合を設立し、残留薬物の検査態勢を導入、宮崎県産鰻に対する販売先からの大きな信頼を得ることにつなげた。
  • また、大森氏は現在NPO法人「セーフティー・ライフ&リバー」の理事長として、絶滅危惧種に指定されている二ホンウナギの完全養殖実現に向け、東京大学等との共同研究を続けている。資源保護と生産持続という2つの課題解決を牽引するリーダーとして、SDGsにも寄与する取組みである、世界初となる二ホンウナギの完全養殖の商業化を目指している。
  • 当社は、1977年に軽ライトバン1台により開業し、たこ焼きの移動販売を開始した。道路沿いの小型店舗出店と併せ、フランチャイズ展開を進めるなどして知名度を向上させ、売上を爆発的に伸ばした。また、1982年に開発した日本初の「冷凍たこ焼き」により、全国に販路を拡大した。その後も「冷凍焼きナス」「冷凍みかん(商品名:むかん)」等のヒット商品を開発してきた。
  • 川邊氏は、自動車ディーラーの営業マンから独立開業し、「お客様に良いものを美味しく便利に安心して召し上がっていただく」という理念のもと、自身のアイデアと行動力を武器に、商品開発と販売を実践し、一代で当社の業容を作り上げた。
  • また、川邊氏は地元の小学生の社会科見学等で、普段は外部秘としている自社製造工場を開放し、子どもたちに「学ぶ機会」を継続的に提供しているほか、当社の商品がみやま市のふるさと納税返礼品に採用されるなど、地域への貢献活動にも注力している。
  • 当社は、九州一円を営業エリアに、医薬品・住宅関連設備・食品・日用雑貨を主力として、トラック台数455台、営業倉庫の延床面積3万9千坪を誇る福岡県内大手の総合物流企業である。特に九州内トップシェアの医薬品物流分野においては、運送業者としては国内で数少ない医薬品卸売販売業の免許を保有し、長年のノウハウと最新設備をもとに、新型コロナワクチンの輸送等も担っている。
  • 眞鍋氏は、「こころで応える。こころを結ぶ。」を経営理念に掲げ、1994年には、天神地区の交通渋滞解消・環境改善を目的として、地元運送業者31社の共同出資により設立された天神地区共同輸送株式会社の社長を務めるなど、長年にわたり地元の運送業界全体に貢献してきた。
  • また、眞鍋氏は、2015年より福岡県トラック協会会長を務めており、地元の運送業界全体をリードする立場として交通事故撲滅運動、交通遺児支援活動等に積極的に取り組んでいることに加え、2020年には福岡商工会議所の副会頭にも就任するなど、地域経済全般への貢献度も大きい。

第49回(2021年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 さかい としゆき
坂井 俊之
ひらの けんじ
平野 健二
(代理 株式会社サンキュードラッグ常務取締役 中山陽一)
ふじた いわひこ
藤田 以和彦
年 齢 78歳 62歳 78歳
会 社 名 協和機電工業株式会社 株式会社サンキュードラッグ 株式会社冨士機
役 職 取締役相談役 代表取締役社長兼CEO 代表取締役会長
所 在 地 長崎県長崎市川口町10-2 北九州市門司区黒川西3-1-13 福岡市博多区博多駅東1-10-30
冨士機博多駅東ビル10階
事 業 内 容 システム設計(水処理・産業機械・廃棄物処理)、電気機械等製造、電力設備製造・保守、海水淡水化・画像処理ロボット等開発 ドラッグストア経営、調剤薬局運営 各種産業機械・プラント製造、設計、メンテナンス業
資 本 金/基 本 金 50,000千円 50,000千円 50,000百万円
従 業 員 数 524人 社員426人、パート1053人 93人
創 業/設 立 創業 1948年6月/
設立 1951年7月
創業 1956年2月/
設立 1970年7月
創業 1947年/
設立 1972年9月
受賞理由
  • 当社は、「環境創造企業」をキーワードに水処理・電力・交通インフラ等の設備に関する事業を展開しており、総合プラントメーカーであるとともに、システム設計から機器製作、建設工事、メンテナンスまでを一貫して提供するエンジニアリング企業でもある。
  • 坂井氏は「社会に誠実であれ」、「顧客に誠実であれ」など「五つの誠実」を社是とし、市民の生活を「より安全に」「より快適に」するための事業を展開している。
  • また、産学官連携による研究開発を推進するとともに、トップコミットメントとして「地球環境保全への貢献」と「人材の育成」をCSRの柱に掲げ、全社的な環境改善運動や社会貢献活動にも取組みながら、アジア各国における水処理・エネルギー分野等、海外事業への積極的な展開も進め、二代目社長として当社を大きく成長させた。
  • 坂井氏は2012年から長崎経済同友会の代表幹事を務め、その功績により2020年には恒久幹事に任命されるなど、地域の産業・経済の発展にも大きく貢献している。
  • 当社は、北九州市、下関市を地盤にドラッグストアと調剤薬局を展開している。北九州およびその周辺エリアに特化して集中的に出店し、地元密着型の経営を進めることで、大手ドラッグストアチェーンとの差別化に成功している。
  • 平野氏は、二代目社長に就任後、自社ドラッグストアのID-POSデータ※1や調剤薬局の薬歴データを活用し、CRM※2の実践に取組むなど、経営の近代化・効率化を図り、業容を大きく発展させた。さらに、自社で導入したこれらのデータシステムをベースとして、全国33のローカル薬局チェーンを組織化するなど、業界の維持・発展にも寄与している。
  • また、平野氏は、長年にわたり地域住民の安心・安全で利便性の高い医療・健康環境の構築に注力し、地域の人々と「ありがとう」の言葉でつながる地域インフラ企業となることを目指す活動にも努めている。※1 ID-POSデータとは、個人ごとに紐づけられた購買記録データ※2 CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)とは、購買記録データから個人ごとの嗜好や購買履歴を分析することで、潜在的なニーズを推測し、アドバイスを行う手法
  • 当社は、1998年に、産業廃棄物として運搬・処分していた、地下鉄等の建設現場から排出される高含水の汚泥等を現場で改良土に改質し、再利用する「中性化固化改良工法」を開発した。2005年に東京に進出し、東京メトロの建設工事に「中性化固化改良工法」が採用されるなど、全国の建設浚渫現場において不可欠な存在となっている。
  • 藤田氏は、半世紀以上にわたり技術開発に取り組み、卓越した探求心と技術開発力で当社の現在の業容を築き、関東・関西等の大型建設現場の工事を受注し、自社が得た利益を福岡・九州の社員や社会に還元することを通じて、地域経済への貢献を目指している。
  • また、藤田氏は環境問題の解決にも積極的であり、環境負荷低減とCO₂削減を理念に掲げ、約3年をかけて昨年、太宰府市に次世代型生コン工場を建設した。同工場は建屋内に全ての設備・機器を内蔵し、建設現場で未使用となった生コンを再生することでゼロエミッションを達成したほか、JISの国内認定工場第1号となるなど、SDGsの観点からも社会貢献度の高い活動に取り組んでいる。

第48回(2020年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 おしだ つとむ
忍 田 勉
たかぎ くにのり
高 木 邦 格
なかむら たかし
中 村 高 志
年 齢 72歳 63歳 74歳
会 社 名 株式会社カンサイホールディングス 医療法人社団高邦会グループ
学校法人国際医療福祉大学
住吉工業株式会社
役 職 代表取締役会長 理事長 代表取締役会長
所 在 地 福岡市博多区東比恵3-32-15 福岡県大川市酒見141-11 他 山口県下関市長府扇町1-23
事 業 内 容 電気設備資材・住宅設備機器・省エネシステムの総合商社 教育事業、医療事業、福祉事業 総合建設事業、砕石・栗石類生産販売業、宅地建物取引業、産廃処理業、沿岸荷役事業、損害保険代理業、太陽光発電事業
資 本 金/基 本 金 96,000千円 130,577百万円(グループ6法人合算) 98,000千円
従 業 員 数 359人(グループ全体) 12,000人(グループ全体) 133人
創 業/設 立 創業 1948年4月/
設立 1954年3月
創業 1910年/
設立 1985年6月
創業 1956年3月/
設立 1959年10月
受賞理由
  • 当社は、忍田氏の座右の銘である「継続は力なり」の精神にのっとり、メーカーと電気設備工事会社との橋渡し役として新たな仕事を創造する展示会「カンサイフェア」を40年間にわたり継続実施している。また、地元プロスポーツチームのスポンサーを長年務めるほか、若手プロゴルファーの育成を目指した「カンサイカップ」を主催している。
  • 忍田氏は1995年関西電業㈱(現 ㈱カンサイ)の二代目社長に就任以降、「電気設備資材の総合商社」としてグループ会社を12社に拡大し、九州一円を網羅する営業拠点網を構築した。また、2013年にはグループ全体の持株会社として㈱カンサイホールディングスを設立し、2019年度のグループ売上高を307億円と就任当初の3倍以上に成長させた。
  • また、忍田氏は、電設資材商社で構成される九州電設資材卸業協同組合の理事長を2012年の創立以来務め、2018年には上部組織の全日本電設資材卸業協同組合連合会会長に就任(現在2期目)し、業界の発展と地位向上に貢献している。更に2020年11月には福岡商工会議所副会頭に就任し、地域の活性化にも貢献している。
  • 当グループは、1910年、大川市に現在の高木病院の前身である個人病院を開院以来110年の歴史を持つ。グループには、2つの学校法人、2つの医療法人、2つの社会福祉法人があり、全国で約60の教育・医療・医療福祉・児童福祉等の施設を運営、職員数約12,000人、学生数約11,000人を有する規模に成長した。
  • 高木氏は1995年に日本初の医療福祉の総合大学である国際医療福祉大学を設立、当時史上最年少(37歳)での大学創設理事長となった。2017年には千葉県成田市に同大学の医学部を開設するなど、医学教育の改革にも注力してきた。
  • 高邦会の基本理念である「生命の尊厳、生命の平等」と、国際医療福祉大学の建学の精神である「共に生きる社会の実現を目指す」を傘下の各施設が共有しつつ、それぞれが特長を持った連携を組むことによって、福岡だけに留まらず、全国規模での医療・福祉・教育の発展に寄与する活動を行っている。
  • 当社は、「安全第一」を社是とし、「安全なくして企業の存続はない」との理念のもと、「災害ゼロから危険ゼロへ」の取組みを続けるとともに、自社の行動憲章として「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の精神を掲げ、社内外の信頼を得てきた。
  • 中村氏は1997年から20年間、当社の社長を務め、堅実な経営を基本として企業の発展に努めてきた。現在は代表取締役会長に在任し、自社だけにとどまらず地元建設業界のリーダーとして、地域社会の基盤整備と建設産業の振興に尽力している。
  • また、中村氏は、下関商工会議所副会頭をはじめとする、地元経済界・業界団体等の要職にあるほか、2010年より地元の下関市に対し、観光振興を目的とした寄附金を継続して贈呈するなど、地域全体の発展に貢献している。

第47回(2019年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 かみむら まさし
上 村 昌 志
きょうたに ただゆき
京 谷 忠 幸
つつい かつみ
筒 井 勝 美
年 齢 61歳 57歳 79歳
会 社 名 株式会社カミチク 株式会社ピーエムティー 英進館ホールディングス株式会社
役 職 代表取締役会長 代表取締役 取締役会長・館長
所 在 地 鹿児島県鹿児島市上福元町6921-1 福岡県糟屋郡須恵町佐谷1705-1 福岡市中央区今泉1-11-12
事 業 内 容 牛肉卸を主体に、チルド・冷凍製品の製造を行い、全国を商圏として販売 金属部品加工・機械製造・半導体等製造装置販売/部品加工 学習塾・託児所など
資 本 金/基 本 金 50,000千円 50,000千円 100,000千円
従 業 員 数 148人 142人 576人(正社員)、1,472人(パート)
創 業/設 立 創業 1985年(昭和60年)3月/
設立 1985年(昭和60年)6月
創業 1991年(平成3年)9月19日/
創立 1991年(平成3年)9月19日
創業 1979年(昭和54年)4月/
創立 1986年(昭和61年)12月
受賞理由
  • 同社は、牛肉卸を主体に、チルド・冷凍製品の製造を行い、全国を商圏とする鹿児島では知られた畜産企業グループで、飼料生産、人工授精、肉用牛の繁殖・飼育、酪農、肉の加工販売、外食事業を一貫して手掛け、農業の6次産業化を進め、全国に商圏を持つ商社や食肉卸業者から一般消費者へ販売も行っており、積極的な営業展開を行っている。
  • 祖父の代から個人で経営していた上村畜産を、上村昌志氏が牛肉の生産販売の一貫体制を企図し、1965年に食肉加工卸売業を個人創業、直ぐに有限会社上畜に法人化、その後順調に事業を拡大、生産販売の一貫体制づくりに飼料会社との業務提携や生産農家の育成などに積極的に取り組み、現在では鹿児島の地場資本としては規模的にも最大手の食肉卸売業に成長した。
  • 上村氏は安定した供給体制づくりに広範な人脈をネットワーク化、地元ではリーダー的な存在として地場業界をけん引している。
  • 同社は、1991年に創業、セラミック・金属等の各種素材の部品加工のほか、工作機械製造および工作機械卸を手掛け、ナノテクノロジーを応用した他メーカーでは難しい精度の研磨加工や切削加工等の技術力が高い評価を生み発展している。
  • 早くからオープンイノベーションの考えで、自社では足りないものは他社や他機関と連携し、技術や製品の開発に取り組んでいる。
  • 京谷氏は創業者として同社の発展を支えてきただけでなく、盛和塾福岡の代表世話人を2018年まで10年間務めるなど、地域企業経営者の育成を担い地域経済の発展に貢献している。
  • 九州半導体エレクトロニクスイノベーション協議会の副理事や業界団体の委員を数多く務め、業界の発展に寄与している。
  • こどもたちにたくさんの本を読んでもらおうと、幼少期を過ごし本社所在地でもある須恵町の小中学校向けに図書購入代金の寄付を毎年行っている。
  • 同館は、福岡都市圏を中心に、沖縄を除く九州全域、広島、大阪、東京に62教場を置くとともに、海外においてもシンガポール校を展開。また、2017年10月からはM&Aにより「医学部専門予備校」という新たな分野へ進出、総合学習塾として九州トップの地位を確立した。
  • 圧倒的な合格実績を背景に、毎期生徒数は増加しており、業績も順調で、2019年3月期業績は、売上高122億円、当期利益14億円と過去最高となった。
  • 筒井勝美氏は、九州NO.1の学習塾「英進館」の創業者として現在の同館の基盤を作り発展させてきた。
  • 地域貢献の面でも「あしなが奨学金」や「中学生ひまわり学習塾」への支援、インターンシップの受け入れなど地域・社会貢献活動も積極的に行っている。また、同氏は、永年の業績を評価され、2015年「日本民間教育大賞民間教育最高功労賞」受賞、2018年「紺綬褒章」を受賞された。

第46回(2018年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 いちかわ まさお
市 川 雅 夫
ひらい こういちろう
平 井 浩 一 郎
よしかわ たくじ
吉 川 卓 志
年 齢 83歳 62歳 63歳
会 社 名 アイティーアイ株式会社 株式会社ヒライ 吉川工業株式会社
役 職 会長 代表取締役社長 代表取締役会長
所 在 地 長崎県長崎市興善町6番7号 熊本市西区春日7丁目26-70 北九州市八幡東区尾倉2-1-2
事 業 内 容 医療機器、医療消耗品、在宅医療機器、産業機器、情報処理産業機器、家電製品等の販売及びアフターサービス 弁当・惣菜等の製造・直売、飲食店営業 鉄鋼事業、チタン事業、エレクトロニクス・精密製品事業、表面処理事業、ICTソリューション事業 他
資 本 金/基 本 金 148,000千円 50,000千円 100,000千円
従 業 員 数 537人 職員270人、パート1,636人 1,448人
創 業/設 立 創業 1966年(昭和41年)11月/
設立 1967年(昭和42年)7月
創業 1968年(昭和43年)5月/
設立 2009年(平成21年)6月
創業 1920年(大正9年)月/
創立 1958年(昭和33年)2月
受賞理由
  • 同社は、画像診断装置等の医療用機械器具の卸売を主体に、一般企業向けの産業用機械卸売、情報処理機械卸売のほか、修理メンテナンスも手掛け、九州管内の国公立病院、民間総合病院を中心に九州一円で営業展開し、九州地区では業界トップの地位を築いている。
  • 創業者である市川雅夫氏は妻の実家である商事会社を立て直すために東京から長崎へ移住したことを契機に、1967年自ら産業用機械を取り扱う市川商事㈱を設立、その後元勤務していた日機装㈱が人工腎臓装置の輸入販売を始めたことで同装置の販売を開始し、それから医療機器・医療材料の取り扱い商品の拡張を図りながら順調な発展を遂げ一代で年商650億円を超える企業を構築した。現在では東京を中心に関東地区にも進出しグループ全体では売上884億円の企業群を形成している。
  • 「医療が充実すると地域に笑顔が広がる」のコンセプトをもとに多種多様な医療器具等の商品群を供給し、過疎化が進む九州地方都市の地域医療ばかりでなく首都圏の医療発展にも大きく貢献している。また、地元サッカーJ2の「V・ファーレン長崎」のスポンサー企業のひとつとしても地域貢献している。
  • 同社は、1968年5月に有限会社平井商店として設立・創業し、1973年に㈱ヒライに商号変更、2009年6月にホールディング制に組織変更して、初代社長に平井浩一郎氏が就任、従来の弁当・惣菜・調理品の製造販売のビジネスモデルを直営工場での一括生産・販売方式、店舗内調理方式などに転換、その後はイートイン方式(店舗内食堂)なども導入して、売上を伸ばし九州での知名度を上げて、年商161億円、経常利益11億円(2018年度)の企業に、グループ全体(10社)では年商246億円まで成長した。
  • 平井氏は、熊本の地元経済界では信望が厚く、福岡など他県での事業展開の経験と人脈を評価されて、一昨年から熊本商工会議所の副会頭として地域経済発展に寄与しているほか、2年前の熊本地震では被災者のために店舗を開き「食のインフラ」として地域に奉仕、また地震で疲弊した熊本を活性化させようと「くまもといいくに会」の会長を務め、「水あかり」イベントやトイレ掃除など率先して地域のために奔走している。
  • 同社は、業歴98年の地場老舗企業で、創業時の官営八幡製鉄所の製鋼くず破砕処理を手始めに、鉄鋼生産全般の工程で重要な業務を担う唯一無二の企業へと発展した。現在は、その鉄鋼事業で永年培われた技術を活用した新技術の研究開発等を経て、グループ関連会社を含めて新事業拡大に結び付けている。
  • 主な事業として、(1)鉄鋼事業(創業以来の鉄スクラップリサイクルに関する技術やノウハウの蓄積と、製鉄にかかわる原料から製品に至るプロセスにおいての安全第一とした操業、また、チタンリサイクル分野や超大型タイヤ運搬等の物流分野までの業務拡大 他)、(2)エレクトロニクス・精密製品事業(主に電子機器周辺部品における精密金型・精密プレス製品 他)、(3)エンジニアリング事業 (自動検査装置や真空包装機器の製造販売 また、研削盤等の精度更新技術 他)、(4)表面処理事業 (溶射加工、メッキ加工、ゴム及び機能性セラミックスのライニング加工等の幅広い表面処理技術)、(5)ICTソリューション事業(入退門管理・入退室管理システムや、作業者接近検知システムといったRFID技術活用したソリューション)を柱に安定的に業績を伸ばしている。
  • このように、同社は「新技術への挑戦」の伝統が事業多角化で威力を発揮し、産業機械やエレクトロニクス分野等への進出に生かされた実績を誇るが、これは同社の綿々と続く歴代経営者からの社業を受け継ぎ、社長時代から弛まぬ努力を続けてきた吉川会長の経営手腕によるところが大きい。
  • また、宮崎に関連会社が進出した際に企業誘致を受けた地元への貢献策としてセミコンスポーツプラザというスポーツ施設を設置している。加えて、同社が設立した吉川育英会は今までに200名を超える留学生を受け入れており、これは吉川会長の地道な地元貢献努力によるものである。

第45回(2017年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 いわた はるお
岩田 陽男
ふたまた しげあき
二又 茂明
やまぐち たけし
山口 毅
年 齢 71歳 65歳 82歳
会 社 名 株式会社岩田産業グループホールディングス
岩田産業株式會社
久留米運送株式会社 株式会社山口油屋福太郎
役 職 代表取締役会長兼社長
代表取締役会長
代表取締役社長 代表取締役社長
所 在 地 福岡県福岡市博多区諸岡3-26-39 福岡県久留米市東櫛原町353 福岡県福岡市南区五十川1-1-1
事 業 内 容 外食産業専門総合食品商社 貨物自動車運送業、貨物利用運送事業、倉庫業、産廃収集運搬業、損害保険代理業 業務用食品材料卸売業(63%)、「めんべい」及び明太子卸売小売業(32%)その他、飲食店ビル天神テルラにて和食・洋食・中華の店レストラン、温浴施設「千石の郷」・「天拝の郷」を運営。
資 本 金/基 本 金 50,000千円 1,000,000千円 10,000千円
従 業 員 数 1,550人(正社員680名) 1,774人 548人
創 業/設 立 創業 1971年4月/
設立 1975年4月
創業 1924年/
設立 1951年
創業 1909年3月/
創立 1955年1月
受賞理由
  • 岩田産業は外食産業専門の総合食品商社として、グループ全体で334億円の売上を誇る、福岡、九州、沖縄地区でトップクラスに位置する企業として躍進していること。
  • 子会社イワタダイナース「ピザクック」での従業員の大量移籍を経験して「会社永続」には社員全員の「価値観の共有」が重要と認識し、人材育成に精力的に取り組み、現在の基盤を築き上げたこと。
  • 地域貢献活動では、福岡県で最大規模の少年ソフトボール大会や九州沖縄9県への企業版ふるさと納税など12団体への継続的な寄付金活動、天災復興支援金、献血運動、プルタブ収集活動など積極的に取り組んでいること。
  • 同社は94年の業歴を有し、貨物運送を主体にした九州地区を代表する総合物流グループの中核企業で、業容も7期連続増収で安定した利益をあげており現在も業績拡大を続けていること。
  • 二又社長は、2010年(平成22年)4月に亡兄の後継者として就任以降、弛まぬ努力により「独自の全国輸送システム」を確立、事業の拡大発展に大きく貢献していること。
  • 二又氏が理事長を務める公益財団法人二又教育文化振興奨学会は、30余年にわたって毎年、福岡県内の大学生・高校生に対する学資の援助、又は芸術文化活動に資金を助成し、地域の教育文化に大きく貢献していること。
  • 同社は創業110周年を迎える老舗の食材卸業者として、業務用食材卸から明太子「福太郎」及び「めんべい」の製造販売、飲食レストランビル、温浴施設等の運営まで「食」関連の総合企業グループとして地場経済をけん引していること。
  • 山口社長は、新事業・新商品の企画開発を自ら行い、福岡経済界でも企業改革・合理化の経営手腕が高く評価されており、グループ年商170億円まで成長していること。
  • また、廃校を利用した工場を添田町並びに北海道小清水町にオープンして地元雇用に貢献したり、バスケットボール部の創設や福岡市バスケットボール協会会長として活動するなど幅広い地域貢献活動を行なっていること。

第44回(2016年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 かわはら しげみ
河 原 成 美
くろき としゆき
黒 木 敏 之
たかき ふじお
高 木 不 二 男
(代理 株式会社ダリア取締役副社長 中野幸広)
年 齢 64歳 63歳 73歳
会 社 名 株式会社力の源ホールディングス 株式会社黒木本店 株式会社BICホールディングス
株式会社ダリア
役 職 代表取締役会長兼CEO 代表取締役社長 会長
所 在 地 福岡市中央区大名1-14-45 QizTENJIN 801B号 宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋776 福岡市博多区博多駅南4-3-25
事 業 内 容 飲食店運営、飲食関連各種イベント、
技術指導教室運営、共同仕入事業体、
社内独立店舗事業の運営、農業事業・研修施設運営、ベーカリーショップ運営
焼酎の製造、卸売、小売 化粧品、美容商材・器具、
健康食品等卸売、マネジメント・マーケティング支援
資 本 金/基 本 金 923,200千円 20,000千円 75,000千円
従 業 員 数 1,965人(社員523人、パート1,442人) 53人 422人
創 業/設 立 創業 1985年(昭和60年)10月/
設立 1986年(昭和61年)10月
創業 1885年(明治18年)/
設立 1949年(昭和24年)
創業 1946年(昭和21年)4月/
創立 1967年(昭和42年)10月
受賞理由
  • 福岡のラーメン界のリーディングカンパニーとして、確固たる経営理念のもと5年間で店舗、売上高ともに倍増して躍進し、東証マザーズに上場を果たしたこと。
  • 日本にとどまらず、ラーメンという文化を世界に広める先導役となって世界展開していること。
  • 農業法人を設立し、農業体験やチャイルドキッチン事業など企業市民として広く地域貢献活動を積極的に行っていること。
  • 1885年の創業以来、地域の中核企業として焼酎製造業を継続。手間を惜しまず、心を込めた商品作りを行い、「長く感動を生み続ける企業を目指す」というしっかりした経営哲学を持っていること。
  • 数々のヒット商品を世に出すブランド開発能力を確立し、海外でも通用する商品開発を続けていること。
  • 地域との共生を常に考え、地域の美化活動など地域貢献にも積極的に参加していること。
  • 1946 年の創業以来、「誠実」を経営理念とし、美容室経営者向けに業務用美容資材の卸とコンサルティング事業で美容の総合卸売商社として毎期売上増を達成、確固たる地位を築いてきたこと。
  • 取引先美容師の技術向上のため、独自の研修プログラム、イベントを開催・提供し、業界の発展に取り組んでいること。
  • 若手美容室経営者のための営業支援から経営サポートまであらゆる支援を行い、数多くの成功店、有力経営者を育ててきたこと。

第43回(2015年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 いまむら たけじ
今 村 健 二
かわべ てつじ
河 邉 哲 司
よしみず たくみ
吉 水 卓 見
年 齢 63歳 60歳 73歳
会 社 名 株式会社オーレック 久原本家グループ 特定医療法人 茜会(あかねかい)
役 職 代表取締役社長 社主 会長
所 在 地 福岡県八女郡広川町日吉548-22 福岡県糟屋郡久山町大字猪野1442 山口県下関市上新地町1丁目5-2
事 業 内 容 農業用機械製造業販売 食料品製造販売(調味料、だし、ドレッシング、明太子等)
飲食店経営(レストラン茅乃舎、ごはん家椒房庵)
病院、介護施設、看護学校
資 本 金/基 本 金 95,000千円 125,000千円(グループ総資本) 11,700千円
従 業 員 数 248人 850人(グループ計) 1,142人
創 業/設 立 創業 1948年(昭和23年)10月/
設立 1957年(昭和32年)7月
創業 1893年(明治26年) 創業 1986年(昭和61年)9月3日/
創立 1988年(昭和63年)1月4日
受賞理由
  • 同社は、1948年(昭和23年)に大橋農機製作所として創業。動力脱穀機・小型製縄機の製作を開始。1988年(昭和63年)、同氏が社長に就任し、㈱オーレックと社名変更。環境緑化、家庭菜園、園芸用のエンジン付アウトドア省力機器において、設計開発から生産、販売までを一貫して行い、製品数は80種以上、部品の内製率8割、海外販売比率2割を誇り、現在、車輪付小型草刈り機は国内シェア4割のトップ企業に成長していること。
  • 同氏は、創業者である先代の今村隆起氏のモノづくりの気概を受継ぎ、徹底した現場主義、創意工夫をモットーに、海外にも意欲的に事業を拡げている。現在は、自らが世の中に役立つ人財育成のため社員教育に注力していること。
  • 1893年(明治26年)の創業以来、120年を経て着実に発展。特に4代目となる同氏が1996年(平成8年)に社長就任後は、同氏入社当時年商6,300万円(従業員6名)の事業規模から現在のグループ年商163億円(従業員850名)に成長を成し遂げ、通信販売のビジネスモデル構築、店舗レイアウトや商品包装などにおいて企業イメージを総合的に向上させ、変革を遂げていること。
  • 企業発展は、同氏の「モノ言わぬモノに モノ言わすモノづくり」の信念が原動力となっており、人の心と手間をかけた本当に美味しいものを提供し、永きにわたり感動を生み続ける会社を目指すというしっかりとした経営哲学があること。
  • 同会は、個人で新規開業後、下関地区の有力病院の運営を第三者から承継し、次々と新規事業所・施設を開設して事業を拡大、下関市内の民間病院グループとしては最大のグループとして検診・外来、入院(除く急性期)、介護施設、在宅介護医療のすべてのステージに対応し、地域医療に不可欠の存在となっていること。
  • 同氏は、30年にわたり同会の経営基盤強化に努め、同会は30億円の内部留保、関連の暁会は50億円の純資産を有するグループに育てあげている。2010年(平成22年)には公益性を高める為、多額の出資持分を放棄し特定医療法人化。深刻な地域の医療体制に貢献するなど、私利私欲のない姿勢で献身的に医療に携わっていること。

第42回(2014年度)経営者賞受賞者

  写真左側より    
氏 名 いとう しょうせつ
伊 東 鐘 賛
すえつぐ ひろのり
末 次 広 憲
よねざわ ふさとも
米 澤 房 朝
年 齢 62歳 66歳 71歳
会 社 名 創生会グループ 株式会社平和マネキン 株式会社ヨネザワ
役 職 代表 代表取締役社長 代表取締役社長
所 在 地 福岡市東区雁ノ巣1-7-25 大分県別府市石垣東7-1-9 熊本県熊本市中央区水前寺6丁目1-38
事 業 内 容 介護事業(特別養護老人ホーム、ケアハウス、老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービス、訪問看護、訪問介護、居宅介護支援事業所) ・ディスプレイ用マネキン・什器製造、販売、レンタル
・ディスプレイ、内装工事
メガネ・コンタクト・補聴器販売
資 本 金/基 本 金 18,789百万円 (創生会グループ) 45,000千円 90,000千円
従 業 員 数 約3,000人 (グループ全体) 330人 836人
創 業/設 立 創業 昭和47年4月25日/
創立 昭和47年4月25日
創業 昭和24年4月1日 創業 昭和49年2月1日/
創立 昭和49年5月22日
受賞理由
  • 当会は、まだ介護福祉という言葉が一般的ではなかった昭和48年に福岡市で最初の介護事業者として事業を始め、事業開始から42年にわたり高齢者福祉事業に従事。高齢化社会が急速に進展する中、平成10年に介護保険制度が導入されたのを契機に株式会社創生事業団も設立、創生会グループ全体で介護老人福祉施設、住宅型有料老人ホームやケアハウスなど多岐にわたる介護サービスを福岡・長崎の九州地域に展開し、現在は東京・神奈川等関東地域においても事業を拡大していること。
  • 今後超高齢化社会を迎えるにあたり、高齢者の様々なニーズや希望に合わせた安心できる生活の実現や海外における日本の介護事業の普及、被災地や元受刑者の雇用確保などに積極的に取り組んでおり、介護事業の発展のみならず日本社会全体を見据えた行動力を持っていること。
  • 同社は、創業65年の大分県内でもトップクラスの優良企業であり、主業務のマネキン・什器の製造・販売・レンタルにとどまらず、長年の経験とノウハウを生かし店舗ディスプレイ・内装工事で顧客の信頼を獲得、国内はもとより、海外著名ブランドの日本国内におけるディスプレイを請け負う等、日本の力を海外にも発信している企業であること。
  • 営業とデザイン、商品企画の拠点は東京であるが、発祥の地・別府に育ててもらったという感謝の気持ちから、本社を別府に置き地域の雇用や様々な地域貢献活動で地元に還元を行っていること。
  • 末次広憲氏は2代目社長となるが、東京に進出し店舗デザインなど空間を演出し付加価値を高めることで世界ブランドへの進出にまで社業を発展させたのは同氏になってからであること。
  • 同社は、昭和49年に小さなメガネ屋からスタートし、効率よりも地域の顧客の立場に立ったサービスを徹底して貫く小商圏主義を実践して店舗を増やし、今では「メガネのヨネザワ」の屋号で九州を代表するメガネ小売店として、九州を中心に172店舗を展開するまでに成長していること。
  • 米澤氏は、地域に根差した商売にこだわり続ける商売人であると同時に、生まれつきの障がいを乗り越えた経験を教訓に地域・社会貢献についても積極的に実践していること。現在、キワニスクラブ(世界三大奉仕団体)の会員として子どもたちへの奉仕活動をやっている。その他、城北幼稚園、西日本教育医療専門学校、水前寺高等学園などを代表理事として運営し、地域になくてはならない教育機関となっていること。

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